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2011年2月28日

内シャント狭窄に対してアルガトロバンによる抗凝固療法下に経皮的血管形成術(PTA)を施行し得たヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の1例

日本透析医学会雑誌 = Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy
  • 加藤 真紀
  • ,
  • 小藤田 篤
  • ,
  • 秋元 哲
  • ,
  • 高橋 秀明
  • ,
  • 武藤 重明
  • ,
  • 草野 英二

44
2
開始ページ
169
終了ページ
172
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.4009/jsdt.44.169
出版者・発行元
一般社団法人 日本透析医学会

血液透析症例におけるvascular accessの狭窄や閉塞に対して経皮的血管形成術(percutaneous transluminal angioplasty:PTA)が臨床応用されるようになり,vascular access修復の選択肢が近年拡がっている.今回われわれは,内シャント造設後に,ヘパリンにより血小板減少や血栓塞栓症がひき起こされるヘパリン起因性血小板減少症(heparin-induced thrombocytopenia:HIT)の診断に至った78歳女性の症例を経験した.シャント造設後,シャントの発達が不良であったことから,argatrobanによる抗凝固療法下にPTAを施行した.シース挿入後にargatroban 5 mgを静脈内に投与したのち,シャント近位側静脈本幹の狭窄部に対してPTAを行い,シャント血流不全の解除に成功した.治療時間は30分で,術後の経過も良好であった.ヘパリンを抗凝固療法として用いることのできないHIT症例において,内シャントPTA施行時にargatrobanが抗凝固薬として応用される可能性が示唆された.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.4009/jsdt.44.169
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/10029406077

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