基本情報

所属
秋田県立大学 知能メカトロニクス学科 准教授
学位
理学博士(東京工業大学)

researchmap会員ID
B000298373

外部リンク

「量子電子顕微鏡」の実現をめざしています。

 電子顕微鏡で凍結した生物試料を見るとき、分解能の限界は電子ビームによる試料の破壊できまります。つまり、観察する対象を壊さないためには使う電子の数を減らさないといけないわけですが、そうすると今度は電子の粒子性により画像がザラザラになってしまうわけです。(同じ構造の分子が多数ある場合は平均化処理ができることが知られていますが、凍結細胞薄片などの場合はそれも不可能です。)

 この悪名高い「放射線損傷問題」を解決するため、量子テクノロジーを使った、ちょっぴりずるい、電子をなるべく使わずに情報だけしっかりいただく量子電子顕微鏡を提案しています。一応この分野の黎明期から研究を始め、今日に至るまで継続して理論実験両面で研究を進めています。研究を進めるうえで、超伝導デバイス、極低温、超高真空、電子ビームなどを使った長年にわたる装置製作経験を活かしています。

 量子電子顕微鏡は生物学研究にきわめて有用と期待されますし、また原理的にはもちろん、実際にも可能と考えられます。「有用」かつ「可能」なことは技術的「必然」です。興味を持たれた研究者諸兄・諸姉の新規参入をお待ちしています。


研究キーワード

  1

受賞

  1

主要な論文

  49

主要なMISC

  6

書籍等出版物

  2

主要な講演・口頭発表等

  16

共同研究・競争的資金等の研究課題

  5

産業財産権

  3

社会貢献活動

  1