金属イオン含有硝酸中のステンレス鋼腐食の温度依存性
腐食防食協会第61回材料と環境討論会
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- 開催年月日
- 2014年11月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 米子
- 国・地域
- 日本
ステンレス鋼製の再処理機器では、核燃料由来の高酸化性金属イオンを含む沸騰硝酸溶液中で粒界腐食が進展する。本研究では、この環境における腐食進展機構を明らかにすることを目的に、5価のバナジウムを添加した3M硝酸溶液を用い、ステンレス鋼の腐食速度の温度依存性について検討した。沸騰曲線を用いて推定した接液面温度を用いて伝熱面条件の腐食速度の温度依存性を調べた結果、浸漬条件と一致したことから、腐食速度に及ぼす熱流束の効果は見られないことがわかった。また、腐食速度の温度依存性を調べた結果、約378K以上の沸騰条件とそれ以下の非沸騰条件では活性化エネルギーが異なることがわかった。