基本情報

所属
厚生労働省 国立感染症研究所 感染病理部
学位
医学博士(1985年)
インフェクション・コントロール・ドクター(ICD)(2012年)

連絡先
abekjp+scientistgmail.com
通称等の別名
Professor Kenji Abe, DVM, PhD
研究者番号
60130415
J-GLOBAL ID
202401008834317202
researchmap会員ID
R000076615

外部リンク

主要研究テーマは、ヒト肝炎ウイルス(A~E型)感染症の人体病理、実験病理、分子ウイルス学的解明である。
多数国が参加した国際学術研究のプロジェクトリーダーとして長年取り組み、主としてB型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)の他、新規ウイルス(GBV-C/HGVやTTV)の分子疫学、感染病理学的特徴に関する数多くの学術論文を発表した。この国際研究推進のため世界を飛び回り、50回以上の海外講演を行った。
長い研究歴で最も刺激を受けたのは、原因不明であった非A非B肝炎(現在のC型肝炎)の起因ウイルス発見に向けて、世界(特に米国)を相手にした激しい競争に若くして参加できたことである(1980-1990年)。
現代のようにインターネットで情報が簡単に得られる時代ではなく、連日世界から発表される最新論文を読破するしかない時代であった。
1989年には世界初のHCV遺伝子が発見(米国 Michael Houghton博士ら:Science誌)されたという衝撃が走った。この後、HCV感染の血清診断法が確立され、輸血によるC型肝炎の制圧に大きく貢献した。この偉大な功績により、Houghton博士らは2020年のノーベル医学生理学賞を受賞した。Houghton博士とは、国際学会で何度もお会いした。
このエキサイティングな研究に参加できた経験が、その後の国際学術研究を立案し展開するきっかけとなった。この間、世界トップクラスの科学者達と知り合い、また多くの国々で大学院生や若い臨床医の教育研究指導を担った。

主要研究課題:

1.HBVのチンパンジー感染実験とB型肝炎ワクチンの開発(1976-1982年)

2.チンパンジー感染実験による非A非B型肝炎(現在のC型肝炎)の病因と病態の解明に関する研究(1980-2000年)

3.ヒトのウイルス肝癌モデル動物(ウッドチャック)の開発と比較病理学的研究(1983-1986年)

4.病理学・ウイルス学領域における遺伝子診断技術の研究開発(1994-1998年)

5.肝炎ウイルス感染と肝癌発生に関する国際学術研究(1995-2016年)

6.新規ウイルス(GBV-C/HGVおよびTTV)に関する研究(1996-2003年)

7.多国間におけるE型肝炎の疫学と動物宿主に関する研究(2002-2006年)

8.東南アジアにおける風疹と麻疹の分子疫学と先天性風疹症候群の病理に関する研究(2012-2014年)

*研究業績一覧 → https://researchmap.jp/abek/published_works


論文

  117

講演・口頭発表等

  2

共同研究・競争的資金等の研究課題

  20

学術貢献活動

  1
  • 企画立案・運営等, パネル司会・セッションチェア等, 監修, 審査・評価, 学術調査立案・実施, 査読
    American Journal of Pathology, Hepatology, Virology, Journal of Virology, Journal of General Virology, Lancet 他多数の医学誌への投稿論文の査読・審査

主要なその他

  1
  • 26
    1990年 - 2017年
    (1)多数国が参加するウイルス肝炎と肝癌に関する国際学術研究のプロジェクトリーダーを長年務めた。 (2) 発展途上各国(ベトナム、タイ、ミャンマー、カンボジア、中国、エジプト)での多くの大学院生や臨床医の教育研究指導に努めた他、JICAの病理とウイルス専門家として国際保健医療活動にも貢献した。 (3) 米国、中国、台湾、韓国、タイ、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、インド、ネパール、エジプト、ガーナ、ロシアの大学や学会にて、多くの招聘・教育講演、セミナーを行った。