2016年4月 - 2019年3月
食道癌のリンパ行性進展に関与する脂質メディエーター分子機構の解明および臨床的意義
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
食道癌92症例の手術検体を対象に、活性型のリン酸化SphK1(pSphK1)とSphK1の腫瘍組織における発現を免疫組織化学で評価した。pSphK1高発現群では病理学的なリンパ節転移陽性、リンパ管侵襲陽性、壁内転移陽性の頻度が高かった。さらに、pSphK1高発現群の術後5年全生存割合は50.8%であり、低発現群の67.3%と比較して有意に低かった。一方、SphK1発現とリンパ行性進展や術後生存期間との有意な関連は認められなかった。pSphK1発現は食道癌のリンパ行性進展や患者の不良な予後と関連している。
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- 課題番号 : 16K10491
- 体系的課題番号 : JP16K10491