共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

道義的建築論に基づく都市スラムの形成メカニズムの解明と新たなスラム改善手法の開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費  特別研究員奨励費

課題番号
20J20421
体系的課題番号
JP20J20421
配分額
(総額)
3,400,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
0円

2021年度は以下の2つの活動をおこなった。
①「地域全体の空間の形成史の構築調査」:調査地であるクロントゥーイの1932-85年までの古地図および2002-22年までの航空写真を収集し、それらの資料を時系列順に編集することで、地域全体の空間が変容した場所と時期および変前後の空間の形状を把握した。さらに調査地の歴史が記された文献を講読し、空間が変容した要因を特定した。この調査から、同地域で実施された港湾開発事業・土地分有事業・再定住事業が空間変容に大きな影響をあたえていること、3事業の前中後で時期を区分することでクロントゥーイの形成史が描けることをしめした。この「地域全体の空間の形成史の構築調査」は当初の予定にはなかったが、この調査を2022年度の現地調査の新たな項目として組みこむ。そしてこの調査で得たデータの質を2022年度の現地調査で高め、その成果を査読論文として発表する予定である。
②「世界各国のインフォーマル居住地の比較研究」:2020-21年の2年間に日本建築学会・都市インフォーマリティから導く実践計画理論[若手奨励]特別研究委員会に委員として参加した。この委員会では、世界各国のインフォーマル居住地で活動する研究者・実践者との成果の共有や議論をおこない、インフォーマル居住地同士の比較や同地域で研究・実践をする意義について知見を深めた。この委員会での成果は日本建築学会大会シンポジウムや活動成果報告書で公表済みである。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20J20421
ID情報
  • 課題番号 : 20J20421
  • 体系的課題番号 : JP20J20421