共同研究・競争的資金等の研究課題

2003年 - 2006年

レーザープラズマ加速による準単色電子ビーム発生


資金種別
競争的資金

現在、広範な分野で活用されている加速器の利便性を高めるために、加速器の超小型化を目指した加速原理の研究を行った。研究は産業技術総合研究所において行った。高強度短パルスレーザー(ピーク出力2TW, パルス幅50fs)を真空容器内に噴射した超音速ガスジェットターゲット(ヘリウムおよび窒素ガスを使用)に照射し、高密度プラズマを生成し、自己入射により最高電子エネルギー約30MeV(計測限界)の相対論的エネルギーまで加速された電子ビームの生成に成功するとともに、中心電子エネルギー数MeV、エネルギー広がり20%程度(計測限界)の準単色電子ビームの生成にも成功した。この成果は、超小型加速器の実現に向けた大きな一歩となった。