基本情報

所属
東洋大学 文学部哲学科 助教
慶應義塾大学言語文化研究所 兼任所員
学位
修士(慶應義塾大学大学院)
博士(Radboud University Nijmegen)

研究者番号
70817395
J-GLOBAL ID
201601011205582970

専門は西欧中世・ルネサンス期の自然哲学史である。ただし、中世盛期から初期近代までの哲学史・科学史全般、またイスラーム哲学・科学のヨーロッパにおける受容、自然と技術・テクノロジーの関係といった文化史的な問題にも関心を持っている。

博士論文「アリストテレスのコスモスを解釈する:アヴェロエスの読者としてのアルベルトゥス・マグヌス」(Interpreting Aristotle's Cosmos: Albert the Great as a Reader of Averroes)では、十三世紀のキリスト教神学者アルベルトゥス・マグヌスの自然哲学を、古代から中世までのアリストテレス主義の伝統の中に置き考察を行った。特に、アリストテレスの「註解者」として中世から近世まで特権的な地位を享受していた十二世紀スペインの哲学者アヴェロエス(イブン・ルシュド)の著作群が、どのようにアルベルトゥスの作品に取り込まれたのかに注目した。これにより、単に哲学的概念の意味を分析するのではなく、スコラ自然哲学が、アリストテレスの作品の「註解」という「知の営み」を介して、どのように歴史的に生成・成立したのかを明らかにした。

現在は、科研費(若手研究)に採択された研究として、トマス・アクィナス、および「アヴェロエス主義のプリンス」とも称されるジャンドゥンのヨハネス(Jean de Jandun)におけるアヴェロエス受容を研究している。特に後者については手稿調査を経たテクストの校訂版の作成を目標としている。

2019年1月から「知のアーカイブの成立:写本研究を通して見える思想世界」と題する連続シンポジウムを東洋大学にて開催予定である。このシンポジウムは、哲学史や科学史を単なる観念の歴史として考えるのではなく、ある具体的な地域や都市における知識人のネットワークや「手稿」(マニュスクリプト)の介在などを考慮することで、ある特定の思想がある歴史的状況のなかでどのように生成し展開したのかを明らかにすることを目的とする。

Curriculum vitae (English)
https://drive.google.com/open?id=1VDR6SU7rftm9yeijyHb7sXuuQrxgxBDx

論文

  8

書籍等出版物

  6

MISC

  7

講演・口頭発表等

  26

共同研究・競争的資金等の研究課題

  1

その他

  4