タィン・クァン ダン・グェン
Thanh Quang Dang-Nguyen
更新日: 2023/08/15
基本情報
- 所属
- 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 生物機能利用研究部門 動物機能利用研究領域 動物生殖機能制御ユニット
- 研究者番号
- 40770128
- J-GLOBAL ID
- 201601000450726471
- researchmap会員ID
- B000263663
この10年間、私は豚や牛などの大家畜や動物モデルにおける発生生物学について学び、卵母細 胞の成熟や初期胚の発生を制御している細胞学的・分子生物学的機構の解明に焦点を絞って研究を 重ねて来ました。また、体外生産胚の品質を高めるために、発生培養条件の最適化を行い、さらに、 高品質胚の選抜を目的に、初期胚の形態がその後の胚発生能を反映するかどうかについて調べまし た。
博士前期では、国内外を問わず他研究機関や他大学の研究者との共同研究により、豚胚の体外生 産システムの改善に取り組み、システイン、ナロクソン、白血病阻止因子および L-カルニチンを培 養液中に添加すると、卵子の成熟や体外受精後の胚発生が改善する事を発見しました。また、私は 形態的に良好な2細胞期胚を選び、2個の割球を1個の割球づつに分離して別々に発生培養を行う 事によって、選抜も割球分離もしない定法と比べて、有意に高い確率で多数の優良体外生産胚を得 る事に成功しました。
博士課程後期では、豚の体外生産胚と体細胞クローン胚を用いて、初期胚発生中のテロメア長 の動態や制御について研究しました。そして、豚体外生産胚と体細胞クローン胚のテロメア長は、 共に、桑実胚から胚盤胞期胚への移行中に長くなる事を発見しました。しかも、それは胚の品質、 ドナー体細胞の種類やテロメア長に関係なく、テロメレースに依存した過程である事を明らかにし ました。これらのテロメア長の制御に関する新知見は、豚における体細胞クローン技術の改善に重 要な情報を提供するものです。
博士号取得後は、ライブイメージングシステムを駆使してマウス卵子の成熟分裂と体細胞分裂機 構について調べ、成熟分裂における染色体の分離は、体細胞分裂のそれと比べてユニークである事 を明らかにしました。最近では、初期胚における多能性関連遺伝子が胚の多能性の発現をどのよう に制御しているのかについて分子生物学的手法を駆使して調べています。得られた知見は、遺伝子 発現、細胞系統、幹細胞、リプログラミング、および、体細胞クローン技術に関する研究に有益で あると考えられます。
このように、私には大型哺乳動物である大家畜を対象とした研究経験があり、胚の体外生産や体 細胞クローン等の発生生物学・生殖工学に関する知識と生理学的手法・分子生物学的手法・形態学 的手法などの専門的技術、特に最先端のライブイメージングやTALEsおよびCRISPRシステ ムと言った分子生物学的手法における最先端技術があり、率先して発生工学研究の深化および得ら れた知見の応用を実施できる者であります。
博士前期では、国内外を問わず他研究機関や他大学の研究者との共同研究により、豚胚の体外生 産システムの改善に取り組み、システイン、ナロクソン、白血病阻止因子および L-カルニチンを培 養液中に添加すると、卵子の成熟や体外受精後の胚発生が改善する事を発見しました。また、私は 形態的に良好な2細胞期胚を選び、2個の割球を1個の割球づつに分離して別々に発生培養を行う 事によって、選抜も割球分離もしない定法と比べて、有意に高い確率で多数の優良体外生産胚を得 る事に成功しました。
博士課程後期では、豚の体外生産胚と体細胞クローン胚を用いて、初期胚発生中のテロメア長 の動態や制御について研究しました。そして、豚体外生産胚と体細胞クローン胚のテロメア長は、 共に、桑実胚から胚盤胞期胚への移行中に長くなる事を発見しました。しかも、それは胚の品質、 ドナー体細胞の種類やテロメア長に関係なく、テロメレースに依存した過程である事を明らかにし ました。これらのテロメア長の制御に関する新知見は、豚における体細胞クローン技術の改善に重 要な情報を提供するものです。
博士号取得後は、ライブイメージングシステムを駆使してマウス卵子の成熟分裂と体細胞分裂機 構について調べ、成熟分裂における染色体の分離は、体細胞分裂のそれと比べてユニークである事 を明らかにしました。最近では、初期胚における多能性関連遺伝子が胚の多能性の発現をどのよう に制御しているのかについて分子生物学的手法を駆使して調べています。得られた知見は、遺伝子 発現、細胞系統、幹細胞、リプログラミング、および、体細胞クローン技術に関する研究に有益で あると考えられます。
このように、私には大型哺乳動物である大家畜を対象とした研究経験があり、胚の体外生産や体 細胞クローン等の発生生物学・生殖工学に関する知識と生理学的手法・分子生物学的手法・形態学 的手法などの専門的技術、特に最先端のライブイメージングやTALEsおよびCRISPRシステ ムと言った分子生物学的手法における最先端技術があり、率先して発生工学研究の深化および得ら れた知見の応用を実施できる者であります。
経歴
3-
2015年6月 - 現在
-
2012年12月 - 2014年5月
学歴
1-
2007年12月 - 2012年11月
受賞
4-
2017年3月
-
2015年3月
-
2013年4月
論文
40-
Zygote (Cambridge, England) 30(3) 298-304 2022年6月
-
Animal science journal = Nihon chikusan Gakkaiho 93(1) e13690 2022年
-
Animal science journal = Nihon chikusan Gakkaiho 93(1) e13795 2022年
-
Animal science journal = Nihon chikusan Gakkaiho 92(1) e13650 2021年
-
The Journal of reproduction and development 66(6) 599-605 2020年12月22日
-
J Reprod Dev 66 281-286 2020年4月 査読有り筆頭著者責任著者
-
J Reprod Dev 66 163-174 2020年4月 査読有り
-
Animal science journal = Nihon chikusan Gakkaiho 91(1) e13401 2020年
-
Anim Sci J (In press) 2020年 査読有り責任著者
-
Anim Sci J (In press) 2020年 査読有り
-
Animal science journal = Nihon chikusan Gakkaiho 91(1) e13336 2020年1月 査読有り
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Anim Sci J 89 1253-1260 2018年8月 査読有り
-
Animal Science Journal 89(6) 880-887 2018年6月1日 査読有り
-
Reproduction in Domestic Animals 53(2) 304-312 2018年4月1日 査読有り
-
REPRODUCTION FERTILITY AND DEVELOPMENT 29(12) 2419-2429 2017年10月 査読有り
-
ANIMAL SCIENCE JOURNAL 88(8) 1042-1048 2017年8月 査読有り
-
JOURNAL OF REPRODUCTION AND DEVELOPMENT 63(1) 59-65 2017年2月 査読有り
-
JOURNAL OF REPRODUCTION AND DEVELOPMENT 63(1) 111-115 2017年2月 査読有り
MISC
6-
REPRODUCTION FERTILITY AND DEVELOPMENT 25(1) 297-297 2013年
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REPRODUCTION FERTILITY AND DEVELOPMENT 25(1) 166-166 2013年
-
REPRODUCTION IN DOMESTIC ANIMALS 47 451-451 2012年8月
-
REPRODUCTION FERTILITY AND DEVELOPMENT 23(1) 199-199 2011年
-
REPRODUCTION FERTILITY AND DEVELOPMENT 22(1) 224-224 2010年
-
REPRODUCTION FERTILITY AND DEVELOPMENT 22(1) 222-222 2010年