2011年3月
サイレージ用トウモロコシ一代雑種親自殖系統「Na65」の育成とその特性
畜産草地研究所研究報告
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- 巻
- 号
- 11
- 開始ページ
- 11
- 終了ページ
- 18
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.24514/00002219
- 出版者・発行元
- 農業技術研究機構畜産草地研究所
優良一代雑種品種を育成するための親自殖系統として「Na65」を育成し,2005年に「とうもろこし農林交親59号」として農林水産省において命名登録された。「Na65」は「P3352」を種子親,(H84×R2040)×H84を母材とするS1系統「307042」を花粉親として交配した「NX694」に「P3352」を戻交配した集団を育種母材として育成された。1986年に育成を開始し,毎年,耐病性,耐倒伏性等に対する系統および個体選抜と,自殖による固定化を図った。1993年にS5世代となり,1992年から1993年に組合せ能力を調査し,有望と認められたことから,固定系統番号「Na65」を付した。粒質は「デント」,早晩性は「やや晩生」に属する。ごま葉枯病抵抗性は「強」,紋枯病抵抗性は「強」,黒穂病抵抗性は「中」で,耐倒伏性は「中」である。採種性は良好である。雌穂は,やや長くて太く,粒列数は16列である。稈長は,「やや長~長」,着雌穂高は「やや高」,稈径はやや細い。草型は「セミアップライト型」である。「Na65」を種子親として,茎葉消化性,耐病性および耐倒伏性に優れる多収の単交配一代雑種品種「タカネスター」(とうもろこし農林交58号,長野県中信農業試験場とうもろこし育種指定試験地育成)が育成された。
- リンク情報
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- DOI
- https://doi.org/10.24514/00002219
- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/120005574899
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11740161
- ID情報
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- DOI : 10.24514/00002219
- ISSN : 1347-0825
- CiNii Articles ID : 120005574899
- CiNii Books ID : AA11740161
- identifiers.cinii_nr_id : 9000003034664