2003年 - 2007年
細胞極性の形成・維持におけるメンブレントラフィックの役割
文部科学省 科学研究費補助金(特定領域研究) 特定領域研究
細胞の極性の形成、維持には、合成された分泌蛋白や膜蛋白がTGN等で輸送小胞に分配、濃縮された後、apicalやbasolateralに運ばれる必要がある。この方向性のある輸送を極性輸送と呼ぶ。極性輸送には、低分子量GTP結合蛋白質、SNARE蛋白等が重要と考えられている。しかしこれらの蛋白の組織や個体における役割が明らかでないため、これらの蛋白を個体レベルで欠損させて検討する必要がある。そこで本研究では下記1,2の方法で極性輸送のメカニズムを解明しようと試み、既に成果を挙げている。
1.genetargeting法でこれらの欠損マウスを作製し、細胞極性の形成、維持への影響や、発生・器官形成、組織の機能への影響を解明する。
現在、rab8a, b, syntaxin3,VAMP7,MAL2,SNAP23,Annexin13,FAPP1,2を欠損したマウスの作製が終了し、解析まで進んでいる。更にPKD1,2,Sec3についても欠損マウスを作製中である。
2.線虫(C.elegans)を用いて、細胞内小胞輸送に異常を持つ線虫の変異体の解析を行う。
現在、極性輸送に関与する新規分子を同定、解析するため、極性輸送に異常を来した線虫の変異体のスクリーニングを行っている所である。まずRutgers大学のBarth Grant博士との共同研究により,卵母細胞による卵黄タンパク質のエンドサイト...
1.genetargeting法でこれらの欠損マウスを作製し、細胞極性の形成、維持への影響や、発生・器官形成、組織の機能への影響を解明する。
現在、rab8a, b, syntaxin3,VAMP7,MAL2,SNAP23,Annexin13,FAPP1,2を欠損したマウスの作製が終了し、解析まで進んでいる。更にPKD1,2,Sec3についても欠損マウスを作製中である。
2.線虫(C.elegans)を用いて、細胞内小胞輸送に異常を持つ線虫の変異体の解析を行う。
現在、極性輸送に関与する新規分子を同定、解析するため、極性輸送に異常を来した線虫の変異体のスクリーニングを行っている所である。まずRutgers大学のBarth Grant博士との共同研究により,卵母細胞による卵黄タンパク質のエンドサイト...
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- ID情報
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- 課題番号 : 15079202
- 体系的課題番号 : JP15079202