論文

査読有り
2013年1月

FRANZ FÜHMANNS TRAKL-REZEPTION : Zur Entstehung und Entwicklung des Essays Vor Feuerschlünden. Erfahrung mit Georg Trakls Gedicht (1982)

詩・言語
  • Hina Atsuhiro

77
開始ページ
41
終了ページ
49
記述言語
ドイツ語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
出版者・発行元
東京大学大学院ドイツ語ドイツ文学研究会

本稿はウィーン大学ドイツ学研究科で2012年6月22日におこなわれたドクター・コロキウムの発表原稿に加筆したものである。今回は1970年代にオーストリアの詩人ゲオルク・トラークルの旧東ドイツにおける再評価に尽力した作家フランツ・フューマンのエッセイ『炎の深淵を前にして』(西側タイトル『天使の墜落』)をあつかった。1982年に出版されたこのエッセイは1975年に東ドイツではじめて出版されたトラークル詩集の1981年改討版のあとがきをもとにしている。そこからフューマンによる当詩集の編集方針の変遷をこまかく分析し、エッセイ読解のための手がかりとした。またDDRの作家フューマンによる詩集の編集とエッセイが、ヴァルター・キリーらによるいわゆる批判版が出版された1969年以降のトラークル受容史における間隙をうめる、あたらしく重要な契機となっていることを具体的に示した。(本文ドイツ語)

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005245946
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00339492
ID情報
  • ISSN : 0912-0041
  • CiNii Articles ID : 120005245946
  • CiNii Books ID : AN00339492
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000237879344

エクスポート
BibTeX RIS