共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

軸索ガイダンス分子の長期記憶形成における役割

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)
  • 實木 葵

課題番号
17K14964
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

長期記憶の形成には新規の遺伝子発現やタンパク質合成が必須であることが明らかになっているが,どのような分子により制御されているかについては未だに明らかではない.分泌型軸索ガイダンス分子セマフォリン3A(Sema3A)が記憶形成の分子基盤であるAMPA型受容体をシナプスへ移行し短期記憶の成立に必要であることを明らかにした.従って,Sema3Aの長期記憶の形成,AMPARsの新規合成を制御するかを検証する.Sema3Aが長期記憶形成に関与する場合,この機構の障害による精神疾患や記憶障害の病態解明や創薬のターゲットとなることが期待される.
本年度は,Sema3AがAMPARsの新規合成への関与を明らかにするため初代海馬分散培養細胞21日目にSema3Aを添加した24時間後にAMPARsの発現量をウエスタンブロッティング法により定量した。その結果、Sema3AによりAMPARsのサブユニットであるGluA1の発現量が他のGluA2/3/4 サブユニットと比較して増加することが明らかになった。この結果はSema3AがGluA1の新規合成に関与することが示唆された。また、長期記憶時に関与するシグナル経路を同サンプルにて解析を行い新たな知見を得ることができた。さらには実際にSema3AにてAMPARsが新規タンパク合成される動態をイメージングで解析するために新規合成タンパクをラベル化する技術を立ち上げつつある。

ID情報
  • 課題番号 : 17K14964