2016年5月
妊娠期の痔の発症が女性の自尊感情に与える影響
日本看護学会論文集: 精神看護
- ,
- 巻
- 号
- 46
- 開始ページ
- 295
- 終了ページ
- 297
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本看護学会
市が主催する骨粗鬆症予防教室に参加する女性50名を対象に、女性の妊娠期の痔の発症が自尊感情に影響を及ぼしているかについて質問紙調査を実施した。30名から回答が得られた。対象者の平均年齢は48.43歳で、平均出産回数は2.00回であった。分娩時の事象で自尊感情に影響を及ぼしている要因として、妊娠時の痔の発症のみが影響を及ぼしていた。第2子妊娠時の痔の発症は第1子妊娠時の痔の発症に比べると自尊感情に影響している項目が1項目から7項目に増えていた。しかし、第3子妊娠時には、自尊感情の低下している項目は2項目に減っていた。妊娠期のみならず、妊娠する以前の小児期・思春期から痔の発症を予防し、分娩後長期に渡って痔疾患に伴う症状が続くことがないように、継続的支援を行っていくことは、女性の生涯においての心の健康を考える上でも重要なことが示唆された。
- ID情報
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- ISSN : 1349-2985
- 医中誌Web ID : 2016253113