2017年8月
プルトニウム同位体分析のためのレーザーアブレーション吸収分光; 分光特性および分析性能
Spectrochimica Acta, Part B
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 134
- 号
- 開始ページ
- 42
- 終了ページ
- 51
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.1016/j.sab.2017.05.008
炉心溶融事故により生成された燃料デブリやデブリで汚染された廃棄物の核種組成分析では、ウランやプルトニウムなどの核燃料物質の分析性能が重要である。本研究ではプルトニウムの同位体分析のため、レーザーアブレーションと共鳴吸収法を組み合わせて、プルトニウム原子種の分光特性を調べた。Puの中性原子およびイオンの17個の光学遷移について、測定した吸収スペクトルのフォークトプロファイル近似から、吸光度、同位体シフト、超微細構造分裂幅を求め、分析に適した遷移として3つの候補を選定した。これらの遷移を利用して得られる分析性能を評価し、吸光度とプルトニウム濃度の相関係数として0.9999、プルトニウム濃度の検出下限値として30-130ppm、濃度2.4\%の$^{240}$Pu信号に対する相対標準偏差として約6\%を得た。これらの結果から、レーザーアブレーション吸収分光法が、複数のアクチノイド元素を含む高い放射能を有する燃料デブリや廃棄物の遠隔同位体分析に適用可能であることが分かった。
- リンク情報
-
- DOI
- https://doi.org/10.1016/j.sab.2017.05.008
- URL
- https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5059541
- Scopus
- https://www.scopus.com/inward/record.uri?partnerID=HzOxMe3b&scp=85020459926&origin=inward
- Scopus Citedby
- https://www.scopus.com/inward/citedby.uri?partnerID=HzOxMe3b&scp=85020459926&origin=inward
- ID情報
-
- DOI : 10.1016/j.sab.2017.05.008
- ISSN : 0584-8547
- SCOPUS ID : 85020459926