MISC

2017年

脳画像解析における統計学的クラスター推測

日本磁気共鳴医学会雑誌
  • 川口淳

37
2
開始ページ
39
終了ページ
49
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本磁気共鳴医学会

脳画像解析において探索的に疾患関連部位を特定するには、複数の被験者のデータから健常者に比べて罹患者のボクセル値が異なるかどうかを判断する。本稿では、この判断に用いられるクラスターレベル推測について解説した。クラスター推測は近年世界中で議論になっている。方法論の複雑さとソフトウェアの簡便さにより、作った方と使う方とで考え方が異なる部分もあるように感じられる。その乖離を少しでも埋めることができるように、p値の計算式を比較的計算しやすい形に簡略化し、その挙動を実VBM解析の結果を通して示した。既存の議論と共通することとしては、クラスター形成のほか、検定における閾値決めにも必要となるcluster forming threshold(CDT)が結果に大きく影響することが挙げられる。クラスターを形成する際に、ある程度大きくなりすぎないほどのクラスターができるようにCDTを設定する必要がある。

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201702267545244135
ID情報
  • ISSN : 0914-9457
  • 医中誌Web ID : 2017283374
  • J-Global ID : 201702267545244135

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