2020年3月31日
血管奇形の治療効果における患者の主観的評価に関する文献検討
大阪大学看護学雑誌
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- 巻
- 26
- 号
- 1
- 開始ページ
- 47
- 終了ページ
- 53
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
総説目的:本研究は、血管奇形の治療評価に際して医療者が患者自身の健康や価値観を捉える試みを実際にどのように行っているのか、文献検討により明らかとする。方法:文献探索はMEDLINE・CINAHL・医中誌を用い、1999年から2018年に発行された、国内外の11件の原著論文を検討対象とした。結果:患者の主観を用いた治療ひゅおか方法には、VASなど既存の尺度を用いたものの他、11件中7件の研究者が、血管奇形患者に特化した独自の治療評価を行っていた。評価項目は、患者の症状についての主観的な感覚だけでなく、患者の満足感が治療評価に用いられていることが明らかとなった。考察:血管奇形に特化した独自の治療評価の取り組みには、等質性が求められる情勢がある。一方、患者の主観的な健康感や満足感、多様化する価値観を捉えることは、意思決定の観点からも重要である。今後は、患者自身について焦点を当て、未だ詳しく解明されていない血管奇形患者の主観について、より詳細な調査が求められる。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/120006802299
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN1048165X
- URL
- http://hdl.handle.net/11094/73832
- ID情報
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- ISSN : 2189-8820
- CiNii Articles ID : 120006802299
- CiNii Books ID : AN1048165X