MISC

2020年12月

国内看護系大学・大学院を対象とした遠隔看護教育の実態と課題(第3報) 大学院における教育の必要性の認識と課題

日本遠隔医療学会雑誌
  • 光永 悠彦
  • 亀井 智子
  • 山本 由子
  • 中山 優季
  • 金盛 琢也
  • 東福寺 幾夫
  • 亀井 延明
  • 抱井 尚子
  • 高橋 惠子
  • 河田 萌生
  • 猪飼 やす子
  • 全て表示

16
2
開始ページ
118
終了ページ
121
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本遠隔医療学会

情報通信技術(Information and communication technology(ICT)を看護に応用した遠隔看護(テレナーシング)の実践研究が拡大する一方で、わが国における遠隔看護教育の現状はこれまで十分把握されてこなかった。本研究ではこの現状をとらえるため、国内の看護系大学および大学院に対し、遠隔看護・遠隔医療関連の講義・実習についてどのような認識をもち、何を課題と考えているかについて質問紙調査を行った。結果、大学院(修士・博士課程)においては(1)概論や基盤といった、基礎系の科目について必要性が顕著である、(2)遠隔看護の実践や教材が少ないことが課題と考えている、等の傾向がみられた。これらの結果から、遠隔教育においては実践に根差した実学であることを志向し、実習・演習の科目で遠隔看護実践を重視したカリキュラムとすることや、その前提として最新の遠隔看護・遠隔医療に関する教材を、ICTの技術的側面を含めて幅広く用意する必要性が示唆された。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 1880-800X
  • 医中誌Web ID : V108530010

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