2012年6月1日
顔の魅力判断における系列効果:倒立顔の魅力判断との比較
日本認知心理学会大会発表論文集
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- 巻
- 10th
- 号
- 開始ページ
- 140
- 終了ページ
- 140
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14875/cogpsy.2012.0_140
- 出版者・発行元
- 日本認知心理学会
順番に呈示される顔刺激に対して魅力度の評価を行うと、個々の顔刺激に対する評価は、直前の評価が高いほど高く、低いほど低くなるというバイアス(系列効果)が生じる(Kondo, Takahashi, & Watanabe, 2012)。本研究では正立顔と倒立顔に対して魅力度の評価を行ったときの、評価値の相関と系列効果を調べた。その結果、正立顔の評価と倒立顔の評価の間には高い相関が見られた。一方、系列効果は、正立顔においても倒立顔の評価においても生じたが、正立顔の評価では、先行する顔画像と現在の顔画像の性別が異なるときには、同じ場合に比べて系列効果が弱まることが示された。このような顔画像の性別による効果の違いは、倒立顔を評価した時には生じなかった。この結果は、正立顔でも倒立顔でも評価自体は変わらないが、両者の系列効果のパターンに違いがあることを示唆する。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14875/cogpsy.2012.0_140
- J-Global ID : 201202262615335454
- CiNii Articles ID : 130005456252