論文

査読有り 招待有り 国際共著 国際誌
2022年5月

バイオフィルムと材料の感染性について

抗微生物,抗ウイルス材料 - ポリマー,金属,セラミックスとその応用 (ペーラワット・ヌンサバラボング,サンジェイ・マビンケレ・ランガッパ,スチャート・シーングチン,マシュー・ソッピーーマシュー編)
  • 兼松秀行
  • ,
  • ダナ・マリー・バリー
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  • 河合里紗
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  • 幸後健
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  • 小川亜希子
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  • ポール・マグラス
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  • 田中敏宏

開始ページ
47
終了ページ
66
記述言語
掲載種別
論文集(書籍)内論文
DOI
10.1201/9781003143093
出版者・発行元
CRC Press (Taylor Francis)

2019年末にCOVID-19によるパンデミックが発生し、世界的な関心を集めている感染症。感染とは、一般的に病原体としての微生物やウイルスが細胞表面に付着し、宿主となる生物に侵入する現象と定義されています。しかし、感染は、細菌やウイルスがヒトからヒトへ移動する現象に限定されるものではありません。例えば、COVID-19の場合、ウイルスは物質を通してヒトからヒトに移動するようです。これが他の感染症にも当てはまるのであれば、物質の役割、物質と微生物・ウィルスの力、そしてその付着について詳しく研究する必要がある。本章では、細菌とウイルスに焦点を当て、その構造、ヒトへの一般的な感染メカニズム、および材料の表面との相互作用について述べる。材料表面と微生物・ウィルスの相互作用を考える上で、バイオフィルムについて触れなければならない。バイオフィルムは、細菌の活動によって生成され、材料表面に特異な構造として現れる[1-8]。バイオフィルムは,初期には主に水,タンパク質,核酸(DNA,RNA),脂質で構成されている.バイオフィルムは,材料表面を粘着性にし,殺生物剤や抗生物質などに抵抗するバクテリアの「温床」となっている。バイオフィルムは、人から人への感染症に重要な役割を果たしているようです。バイオフィルムは材料とも強く関係している。本章では、材料への感染性という観点からバイオフィルムの概要を説明し、適切な定量評価方法とその対策について材料科学の立場から解説する。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1201/9781003143093
URL
https://www.taylorfrancis.com/chapters/edit/10.1201/9781003143093-4/biofilms-materials-infectivity-hideyuki-kanematsu-dana-barry-risa-kawai-takeshi-kogo-akiko-ogawa-paul-mcgrath-toshihiro-tanaka
ID情報
  • DOI : 10.1201/9781003143093

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