共同研究・競争的資金等の研究課題

2012年 - 2014年

カスタムチップを用いた既知の原発開放隅角緑内障関連遺伝子に対する候補遺伝子解析

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(C))  基盤研究(C)

課題番号
24592636
担当区分
連携研究者
配分額
(総額)
5,330,000円
(直接経費)
4,100,000円
(間接経費)
1,230,000円
資金種別
競争的資金

ケースとコントロールのゲノムサンプルの収集とともに臨床情報の追加を行ない、検出力の増強を図った。広義原発開放隅角緑内障と正常健常者の診断は熟達した緑内障専門医が担当し、視野(FDT、ハンフリー静的視野)、眼底写真、視神経乳頭解析(HRT、GDx、OCT)、前眼部解析(ペンタカム、ビサンテ)等を施行するとともに、問診による背景因子の聴取を行なった。一方、正常コントロール例は、ボランティアとして参加して緑内障患者と同様のすべての検査を施行、複数の緑内障専門医による診察と判定の結果、緑内障の存在が否定された症例のうち、問診上の緑内障家族歴のあるものを除いたものを厳正に選別した。広義原発開放隅角緑内障患者ならびに正常コントロール例から採取され、匿名化された血液よりBioRobot EZ1(キアゲン社)を用いてゲノムDNAを抽出した。次いで抽出したすべてのゲノムDNAについてNanoDrop(Thermo Scientific社)を用いて収量を測定し、その結果をもとに260nm/280nm比を算出することでDNAの品質をチェックした。こうした品質チェックをクリアしたDNAのみを、ランダマイズした後にイルミナ社のシステムに供した。チップ実験のためのサンプル調整はすべてイルミナ社から提供されたマニュアルに沿って実施した。蛍光標識された断片化DNA試料をチップにハイブリダイゼーションした後に染色、洗浄し、チップをスキャンすることで画像ファイルを取得、最終的に専用ソフトウェアを用いて画像ファイルをジェノタイピングデータに変換し、カスタムチップに搭載された広義原発開放隅角緑内障関連遺伝子上ならびに近傍の600程度のSNPのジェノタイピング情報を取得した。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/d/p/24592636.ja.html
ID情報
  • 課題番号 : 24592636