2013年4月 - 2014年3月
巨大共鳴領域に隠れたM1遷移強度の測定法の提案
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
原子核のM1強度は、原子核物理学と宇宙物理で重要である。1957年にAgodiは100%直線偏光したγ線を用いた場合の(γ,n)反応の中性子角度分布が、ビーム軸に対し90度でa+bcos(φ)(φは方位角)という式に記述できることを理論的に予言した。しかし、実験的には半世紀以上検証されていなかった。ニュースバルで供給されるレーザーコンプトン散乱γ線を用いて、Au-197、I-127、Cu、Fe-56に対して直線偏向面に対する(γ,n)反応の角度分布を計測した。レーザーの直線偏向面を回転させることで測定した。これらの角度分布は、Agodiによって予言された関数で良く記述されることが判明した。
- ID情報
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- 課題番号 : 25610061
- 体系的課題番号 : JP25610061