秋田 直繁

メーカーでオフィス家具の商品企画・開発を行った経験を活かして，生活空間とそこを構成するプロダクトのデザインを専門に研究・教育を行っています．デザインとエンジニアリングの専門的な視点から，ものづくりの考え方や方法論の構築を目指して活動しています．最近は，「プロダクトデザインにおける推論過程の可視化のための基礎的研究」や「感性のシステム化による製品デザインの評価手法に関する研究」や「ライフスケープデザイン（生活者とモノと情報の関係のデザイン）の方法論の構築のための基礎的研究（※ライフスケープとは生活風景や生活情景という意味）」や「チャールズ・サンダース・パースの記号過程と推論（演繹・帰納・アブダクション）の考え方を適用したデザイン論の構築」，医療・服薬・健康に関するヘルスケアデザイン分野では「服薬に関する社会問題を解決するための薬剤包装デザイン」「予防歯科の動機付けのための口腔セルフケア支援ツールのデザインと評価」などにも着手しています．デザインエンジニアリングの体系を築くために，プロダクトデザインの実践と科学的視点によるデザイン理論化を行き来しながら，教育・研究を実施しています．

2012年にはドイツのUniversal Design Award 2012を受賞．2014年にはグッドデザイン賞（研究活動， 研究手法）とキッズデザイン賞（子ども視点の安心安全デザイン 子ども部門）を受賞．2017年には日本感性工学会より2017年度の事例研究賞を受賞している．