共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

肝癌感受性遺伝子MICAのシェダーゼ阻害を基盤とした新規治療薬の探索

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K08412
体系的課題番号
JP19K08412
配分額
(総額)
3,510,000円
(直接経費)
2,700,000円
(間接経費)
810,000円

・レポーターシステム(R&D systems社)による阻害薬スクリーニングを行う.
・新規候補薬のシェダーゼ阻害効果の確認とMICAの評価:肝癌細胞株を, ヒットした化合物(以下「新規候補薬」)で処理しシェダーゼの阻害効果およびMICAの切断回避効果を1, シェダーゼmRNAおよび蛋白, 2. 培養上清中の可溶型MICA蛋白および膜型MICA発現量, でそれぞれ評価をする.新規候補薬の濃度を対数でふった系で濃度依存性の評価を行う.
・In vitro自然免疫モデルによる新規候補薬の抗腫瘍効果の評価: 肝癌細胞株とNK細胞株との共培養の実験系をin vitro自然免疫モデルとして確立した(Goto et al. Sci Rep. 2017). 肝癌細胞株を新規候補薬で処理したのちNK細胞株と共培養し, 上清中のLDHを肝癌細胞株障害の指標として測定する.
・腫瘍移植マウスを用いた新規候補薬の腫瘍縮小効果の評価: 肝癌細胞株を超免疫不全マウスNSGに皮下注射し(1×106個/個体), 正常ドナーマウスからNK細胞を経静脈的に移植(2×106個/個体)する. 1. DMSO(陰性対照), 2. 新規候補薬, 3. 抗NKG2D抗体(1mg/kg, 陽性対照), 4. 新規候補薬および抗NKG2D抗体(シェダーゼ阻害効果のキャンセル実験)を投与し0-24日目まであらかじめ定めた経過日に, 生着した腫瘍径を計測する.

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K08412
ID情報
  • 課題番号 : 19K08412
  • 体系的課題番号 : JP19K08412