2019年8月
糖尿病透析患者における透析関連血糖変動の内分泌学的病態の検討
日本透析医会雑誌
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- 開催年月日
- 2019年8月 - 2019年8月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 主催者
- (公社)日本透析医会
目的:持続血糖測定による血糖動態と各ホルモン動態を検討し、透析関連血糖変動の病態解明を目指した。方法:2型糖尿病血液透析患者6例を対象に、透析日・非透析日の血糖動態、各ホルモン動態を検討した。結果:血糖は透析日の朝食・昼食前後で有意に上昇し、透析前後で低下傾向であった。Cペプチドは透析日の朝食前後で有意に上昇し、透析前中後で有意に低下し、透析日では透析後昼食前後で非透析日よりも有意に低値であった。グルカゴンは透析日の昼食・夕食前後で有意に上昇し、透析前後で有意に低下し、透析日では透析後昼食前で有意に低値であった。ACTH、コルチゾール、成長ホルモンは血糖動態に関わる変動を認めなかった。結論:2型糖尿病血液透析患者の透析関連血糖変動には、Cペプチドとグルカゴンが関与していることが示唆された。(著者抄録)