2010年9月 - 2011年5月
マイクロバブル・ナノバブルを用いた環境調和型の洗浄法の開発
財団法人 佐々木環境技術振興財団 試験研究費
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 500,000円
- (直接経費)
- 500,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
近年,バイオケミストリーや医療機器の細密化やMEMS技術の高度化に伴ってマイクロチャネルやマイクロオリフィス内の流動を解明する必要性が高まっている.特に,水は,マイクロサイズの細管などを用いた研究で,通常スケールの流れとは異なる流動挙動を示すことが報告されており,界面活性剤水溶液や高分子水溶液においては,水よりも高い抵抗低減効果が報告されている.このような研究結果は,工学的な観点から,エネルギー輸送の高効率化などに発展する可能性が極めて高い.しかしながら,これまでの結果は,系統的に整理できているとは言い難く,そのため,これらの結果に対して有効な理論的根拠を得ることも難しい状況である.また,応用面から見ても,界面活性剤や高分子水溶液は高濃度の廃液としてそのまま捨てることができず環境の面から困難な問題がある.最近,申請者は,ナノバブル(平均粒径が50nm以下の泡)水を用いた同様の実験を行い,界面活性剤に近い結果が得られる可能性があることが分かった.そこで,本研究ではナノバブルを使用し,一般的な洗浄における流れ場の一つであるマイクロサイズの伸張流動における流動特性を検証し,環境負荷のない洗浄法を開発することを目的としている.