共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年8月 - 2021年3月

全面的集団化期の中央アジアにおける人口統計の再検討

日本学術振興会  科学研究費助成事業 研究活動スタート支援  研究活動スタート支援

課題番号
19K23125
体系的課題番号
JP19K23125
配分額
(総額)
2,860,000円
(直接経費)
2,200,000円
(間接経費)
660,000円

2019年10月に開催された国際的な中央ユーラシア研究の学術集会である中央ユーラシア研究学会(Central Eurasian Studies Society:CESS)に参加し、環境に関する学際的なラウンドテーブルに登壇した。その場において中央ユーラシア環境研究の第一線の環境研究者と具体的な意見交換を行った。その成果は既に原稿として整理され、2020年度のうちに国際的な英文学術誌において公表される予定である。
2020年2月に刊行された単著『近代中央アジアにおける綿花栽培と遊牧民』の内容のうち、ロシア革命後の中央アジアにおける人口学的問題および民族に関する研究(主として第4章、第5章)は本研究計画の一環である。本書にまとめた内容は、特に分析手法の面で本研究計画全体の根幹をなすものであるため、特に関連の深い研究分野に属する中央アジア研究者および経済学研究者から本書の議論に関する学術的なコメントを得た。
実施計画に記したように、ソ連期の社会経済史に関する研究は、国際的に急速に発展している。特に情報技術を利用した解析的手法の採用や、環境学や地理学との協同による学際的な研究の進展が注目される。本研究では、必要に応じて国際的な学術会議などに参加し、成果公表を行うことで、国際的な学術交流を通じた研究の進展を図るとした。CESSの学際ラウンドテーブルへの参加とその成果の取りまとめ、および単著刊行を機とした学際的な研究交流は、研究計画の上記部分に相当する。
カザフスタンのGIS統計データベース構築に関して、デジタルベースマップの作製を進めた。オンラインでカザフスタンの公的機関から入手できる近年の統計データも活用することで、精度の高い歴史GIS基盤の準備を行った。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K23125
ID情報
  • 課題番号 : 19K23125
  • 体系的課題番号 : JP19K23125

この研究課題の成果一覧

論文

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