2020年
2019年台風15号による千葉県内の風倒木と電柱損壊の関係
日本森林学会大会発表データベース
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- 巻
- 131
- 号
- 0
- 開始ページ
- 176
- 終了ページ
- 176
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11519/jfsc.131.0_176
- 出版者・発行元
- 日本森林学会
<p>2019年9月9日早朝に千葉県に上陸した台風15号により、千葉県内では最大風速50mをこえる猛烈な風が吹き、その影響から93万戸以上で停電が起き、長い所では2週間以上停電が継続したことで、市民生活や産業は多大な被害を受けた。その原因の一つとして、倒木によって電柱・電線の損壊が助長されたとする意見があり、その因果関係について検討した。昨年と今年のLandsat8データより算出した正規化植生指数の差分から推定した風倒害の分布は電柱損壊状況の分布と概ね一致し、台風の経路の右側の地域に多く位置していた。電柱の損壊が見られた区域における正規化植生指数の差分は、各種木本群落の大部分が負の値をとり、平均値も負に大きく、森林被害が大きい場所で電柱も損壊していたことを示した。また、GISの解析結果より、全植生面積あたりの電柱の被害密度は、台地上のスギ・ヒノキ植林地にて著しく大きい結果となり、サンブスギ造林地の風害に対する脆弱性が示唆された。発表では、風速分布との関係や停電状況との関係、樹木の倒伏原因の検討結果についても報告予定である。</p>
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- DOI : 10.11519/jfsc.131.0_176
- CiNii Articles ID : 130007880558