2015年4月 - 2018年3月
NASH合併高度肥満症に対する肥満外科手術後のインスリン抵抗性と肝組織学的変化
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
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- 課題番号
- 15K10065
- 配分額
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- (総額)
- 3,900,000円
- (直接経費)
- 3,000,000円
- (間接経費)
- 900,000円
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に対する腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(LSG)の効果を評価することを目的とした。LSGを施行した74名中(平均BMI 43.1 kg/m2)、術中肝生検でNASH合併は51例(80%)と高率に認められた。LSG後1年において、平均超過体重減少率は57.0%、レプチン、HOMA-IR、内臓脂肪量、肝容積、平均NASの脂肪化、炎症細胞浸潤、肝細胞風船様変性は初診時に比較して有意に改善、Brunt分類による線維化も7例で寛解した。線維化を有する患者では、肝の脂肪沈着と風船様肝細胞が多く観察された。LSGは、肥満NASH患者に対して治療選択肢として考慮すべきである。