

井上 明人
イノウエ アキト (Akito Inoue)
更新日: 2020/11/09
基本情報
- 所属
- 立命館大学 映像学部 専任講師(任期制)
- 京都大学 大学院文学研究科 非常勤講師
- 国際大学GLOCOM 客員研究員
- 学位
-
政策・メディア修士(慶応義塾大学)
- J-GLOBAL ID
- 201101076788637139
- 外部リンク
コンピュータ・ゲームを中心とした人文・社会科学分野の学際研究を行っています。2020年現在は(1)「ゲームとは何か」の思弁的な議論と、(2)研究基盤構築のためのゲーム保存等の活動、(3)研究のアウトリーチとしてのゲームの社会応用関係の3つぐらいの活動が中心的な活動になっています。
1.「ゲームとは何か」を漸進的に解明する
- 「ゲーム」と名指される一連の現象群について、それらがどういった複合的なメカニズムによって創発的に織りなされ、ひとまとまりの現象であるかのように成立しているのか。これを漸進的に解明したいと考えています。基本的には、思弁的なアプローチです。
- もっともよくまとまっているものとしては、連載「中心を持たない現象としてのゲームについて」(2015~現在)などをご覧いただければ幸いです。
- 共著としては、『ゲーム研究の手引きii』(2020)、『多元化するゲーム文化と社会』(2019)、『ゲーム学の新時代』(2019)などの井上執筆部分をご覧ください。
2.ゲームの保存についての実践(長期的な研究基盤整備)
- コンピュータゲームは現代の多様な文化に多くの影響を与えていますが、これを制度的に保存するための枠組みは、まだまだこれからであり、その研究基盤も整備されているとはいいがたい状況にあります。
- この課題を解決していくため、立命館大学ゲーム研究センターにおいて細井浩一、福田一史、中村彰憲、尾鼻崇ら同センターの研究者と共に、さまざまな組織と協働しながら、ゲームの保存についてのDBやアーカイブの構築(福田一史を中心に作成)、組織間連携・アーカイブの利活用(文化庁プロジェクト)、オーラルヒストリー(一橋大学、早稲田大学、筑波大学等と協働実施)等のプロジェクトを実施しています。
3.ゲームの社会応用プロジェクト(研究のアウトリーチ)
- 「ゲーム」を遊ぶということは、何かを思考し、判断し、行動するという人間の活動の基本的なプロセスと深く関わっています。それは、我々の日常行為や学習プロセスに、ゲームの設計技法を持ち込むことで大きな変化を生む可能性があります。こうした問題意識から、さまざまなゲームの開発などを行ってきました。
- シリアスゲーム(非エンターテインメント目的のゲーム)の開発:
- 節電ゲーム『#denkimeter』(2011)、『ビジュアルノベル版 Wikipedia 地方病(日本住血吸虫症)』(2015)、『コモンズの悲喜劇』(2020)などを共同でつくりました。
- 「ゲーミフィケーション」(ゲーム的要素をさまざまな場面に持ち込むこと)についての啓蒙・実践等:
- 単著『ゲーミフィケーション』(2012)など。
<その他の研究関連活動など>
- ゲーム文化の地域差や、時期ごとの文化傾向の差がどのように構築されるのかといった文化の生成プロセスの差について興味をもっています。社会階層ごとの差というのはあまり追えていませんが、言語圏等や各種の文脈によってどのような異なったゲーム観がみえてくるのかをを可視化するためのデータを構築し、オープンデータとして公開しています。
- ゲームについて批評(的)な活動:ユリイカ、PLANETS、ゲンロン等で執筆させていただいております。
- CGM(UCC)やウェブコミュニティの生成プロセスも、ゲームの話にいろいろと近いところがあり、情報社会論をやっている友人も多いため、情報社会論的な話も何度か書かせていただいています。
Research mapとは別に業績一覧はGoogle Spread sheetでも公開しています
研究キーワード
7研究分野
1主要な経歴
11所属学協会
6受賞
3-
2013年6月
-
2012年8月
-
2010年12月
MISC
43-
ゲンロン = Genron 8 136 - 156 2018年5月
-
ゲンロン = Genron 8 16 - 75,折り込2p 2018年5月
-
授業づくりネットワーク (26) 14 - 19 2017年7月
-
アート・リサーチ 17 29 - 44 2017年3月
-
ユリイカ 49(3) 172 - 179 2017年2月
書籍等出版物
4-
ニューゲームズオーダー 2019年 (ISBN: 9784908124303)
-
NTT出版 2019年 (ISBN: 9784757103856)
-
原書房 2012年2月 (ISBN: 4562047186)
-
NHK出版 2012年1月25日 (ISBN: 4140815167)
講演・口頭発表等
3-
CEDEC2006 2006年
-
コンピュータ・ゲームのデザインと物語についての研究会 2006年
-
ゲーム学会第四回 全国大会 2005年
担当経験のある科目(授業)
13-
2019年9月 - 現在
-
2019年4月 - 現在
論文
10-
情報処理学会論文誌 55(6) 1600 - 1613 2014年6月15日
-
デザイン学研究特集号 21(2) 2 - 7 2014年3月31日
-
デザイン学研究特集号 21(2) 2 - 7 2014年
-
情報処理学会研究報告(CD-ROM) 2012(6) ROMBUNNO.GN-87,NO.17 2013年4月15日
-
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) 2013(17) 1 - 8 2013年3月11日
共同研究・競争的資金等の研究課題
3学歴
2-
2003年4月 - 2005年3月
-
1999年4月 - 2003年3月
委員歴
1-
2006年 - 2011年