論文

2015年2月

青年会員へのアンケートから読み解く、青年部会活動の課題と展望

「野生生物と社会」学会
  • 安田 章人

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19
開始ページ
12
終了ページ
13
記述言語
日本語
掲載種別

「野生生物と社会」学会青年部会(以下、青年部会)は、2006年11月に設立された。それは、野生生物と社会に関する問題解決を進めるには、その問題を全体論的な視野から見渡せる総合力やバランス感覚をもった、特に若手の人材が必要であると、学会内から声が上がったことがきっかけである。そのため、青年部会は「野生生物保護における知のプラットフォーム」、「若手の交流と成長の場」として位置づけられ、「人文・社会科学的視点も含めた広い視野をもち、問題解決能力を兼ね備えた自立した人材」の育成を目的としてきた。そのために、有志の学会員が青年部会幹事を務め、これまで本誌で紹介してきたように、さまざまなイベントを企画してきた。
ところが、近年、野生生物と地域社会の軋轢から生じる課題は多様化かつ深刻化しており、本学会も学会名を「野生生物保護学会」から現在のものに変更した。こうした状況に青年部会はどのように対応し、より魅力ある活動を展開していくべきか。その嚆矢として、今回は、青年会員(35歳以下の会員)を対象におこなったアンケート結果をもとに、青年部会企画の課題と展望について考察する。

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