2016年4月 - 2020年3月
不確実性と多元的価値の中での順応的な環境ガバナンスのあり方についての社会学的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
本研究は、不確実性をかかえ、多元的な価値が存在する現実社会の中で、いかに環境ガバナンスの構築を実現させるか、その要件を多数の事例調査から積み上げ式に明らかにすることを目的とする。具体的には、自然資源管理や野生生物管理などの多様な事例について、地域に分け入った詳細な調査を行うことによって、諸課題を抽出してモデル化し、さらにそこから、政策提言を行う。とくに、(i)地域の歴史を踏まえた多元的な合意形成の方策、(ii)順応的なプロセス・デザインの方策とその中での中間支援のあり方、(iii)多様な主体が使える社会評価ツールと社会調査法の開発、の3つに焦点を当てる。
2018年度は、各自が調査研究を進め、さらに、2回の研究ミーティングを開催した。2回の研究ミーティングでは、アイルランドと日本のフットパスをめぐるガバナンス、順応的ガバナンスのための質的評価ツールの検証、都市部の環境ガバナンスの外部にあるもの、といったテーマについて報告がなされ、議論が行われた。同時に、研究ミーティングでは、メンバー各自の調査研究についての情報交換・意見交換もなされた。
さらに、最終年度である2019年度の成果出版へ向け、その準備が行われた。成果は英語書籍として出版される予定であるため、その執筆構想を各メンバーが練り、研究代表者との間で頻繁なやりとりが行われた。都市部の里山保全、専門家の役割、河川管理のレジティマシー、再生可能エネルギーにおける共通目標の設定のしかた、森林のマルチステークホルダーによるガバナンスのあり方、地域主体の野生生物管理のあり方、地域再生のためのワークショップのあり方、などをテーマに、順応性、冗長性、プロセス重視のガバナンスといった論点が提示される予定である。
2018年度は、各自が調査研究を進め、さらに、2回の研究ミーティングを開催した。2回の研究ミーティングでは、アイルランドと日本のフットパスをめぐるガバナンス、順応的ガバナンスのための質的評価ツールの検証、都市部の環境ガバナンスの外部にあるもの、といったテーマについて報告がなされ、議論が行われた。同時に、研究ミーティングでは、メンバー各自の調査研究についての情報交換・意見交換もなされた。
さらに、最終年度である2019年度の成果出版へ向け、その準備が行われた。成果は英語書籍として出版される予定であるため、その執筆構想を各メンバーが練り、研究代表者との間で頻繁なやりとりが行われた。都市部の里山保全、専門家の役割、河川管理のレジティマシー、再生可能エネルギーにおける共通目標の設定のしかた、森林のマルチステークホルダーによるガバナンスのあり方、地域主体の野生生物管理のあり方、地域再生のためのワークショップのあり方、などをテーマに、順応性、冗長性、プロセス重視のガバナンスといった論点が提示される予定である。
- ID情報
-
- 課題番号 : 16H02039
- 体系的課題番号 : JP16H02039
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
1-
Adaptive Participatory Environmental Governance in Japan (Taisuke Miyauchi and Mayumi Fukunaga eds.) 339-356 2022年6月17日 筆頭著者責任著者
書籍等出版物
2-
Springer 2022年6月18日 (ISBN: 9811625085)
-
Springer Nature Singapore 2022年6月17日 (ISBN: 9789811625084)