社会貢献活動

2015年7月

「みんなで学ぼう!九大伊都キャンパスの自然!」


役割
その他
種別
出前授業
主催者・責任者
「みんなで学ぼう!九大伊都キャンパスの自然!」実行委員会
場所・掲載箇所
九州大学伊都キャンパス

平成27年7月20日に、九州大学伊都キャンパスにて、市民参加・体験型学習会「みんなで学ぼう!九大伊都キャンパスの自然」を開催した。広大な敷地をもつ伊都キャンパスには、哺乳類9種以上、は虫類・両生類14種以上、昆虫類750種以上、植物242種以上という、多種多様な動植物が生息・生育している。ここには、福岡県レッドデータブック(2001および2014年)に記載されているアナグマ、ニホンイシガメ、ニホンアカガエル、ホッケミズムシなども含まれる。また、キャンパス周辺の田畑に被害をもたらすイノシシや、特定外来生物であるアライグマなどの「問題」となる生物も確認されている。この豊かな動植物を対象として、教員、学生、市民ボランティアがこれまで長期間にわたって調査研究をおこなってきた。そして、九州大学全体として、生態系を保全しつつ教育研究に活用する取り組みを進めてきた。本企画は、伊都キャンパス内の動植物を題材に、研究と業務の成果発信、大学と地域の連携、主に小学生や親子を対象とした環境教育の推進を図ることを目的として開催された。
当日、参加者は、まず情報発信拠点ビッグオレンジに集合し、地元町内会長からは、キャンパスが造られる以前の自然と人々の暮らしについて、そして本学教員と市民ボランティアからは現在のキャンパス内の動植物についての解説を受けた。その後、生物多様性保全ゾーンへ移動し、昆虫、植物の観察と解説、土壌と雨水に関する屋外実験、イノシシとカメを捕獲するための罠の見学などをおこなった。最後に、キャンパスコモンにおいて、キャンパス内で捕獲されたイノシシの肉を使ったカレーやシシ汁を参加者全員で調理し実食した。