2019年4月 - 2022年3月
培養細胞における「多様化誘導型」抗体ディスプレイシステムの開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
本研究の目的は、一千万を超える多様な特異性をもつ抗体分子・ペプチドを発現する培養細胞ライブラリ構築、及びそれを用いた表現型スクリーニングによる機能抗体・ペプチド取得技術の開発である。ヒト抗体分子を細胞膜上に高発現する293T細胞において、ヒト重鎖CDR3領域を標的としたゲノム編集の条件最適化を行い、10%以上という高効率で10アミノ酸ランダム化に成功した。この結果より、細胞1億個あたり1千万以上のライブラリサイズが実現可能なことが示された。さらに上記細胞にWnt/βカテニンシグナルレポーター系を搭載した後に多様化誘導を行い、同シグナル制御抗体およびペプチドの探索を実施中である。
- ID情報
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- 課題番号 : 19H02924
- 体系的課題番号 : JP19H02924