講演・口頭発表等

2018年6月23日

アートベース・リサーチ実践の可能性

カルチュラル・タイフーン 2018
  • プルサコワありな

開催年月日
2018年6月23日 - 2018年6月24日
記述言語
英語
会議種別
口頭発表(一般)
主催者
カルチュラル・スタディーズ学会
開催地
龍谷大学 大宮キャンパス
国・地域
日本

アートベース・リサーチ (ABR) という試みが登場して久しいが、残念ながら、日本の学会(芸術教育分野にはあるものの、人文社会科学系では皆無)で省みられることはない。広義のアートを学術研究の様々なプロセスで用いる、特にアウトプットとしてアート作品を提出するという ABR であるが、学会という社会制度のリテラシーがアート表現に届かないというのが大きな理由だと考えられるが(たとえば映像のみで学位を認定できない、学会報告や学会誌に馴染まないなど)、ここでは、実際に ABR の試みについて、どのような可能性があるのかを参加者と共に吟味したい。霜田誠二氏は日本においてパフォーマンスアートをここ40年牽引しており、日本パフォーマンスアートフェスティバルを主催するアーティストだが、美大のほか慶應義塾大学にて社会学特殊9という授業でパフォーマンスアートを教えている。この授業についてパフォーマンスの実演込みでプレゼンしていただく。ありなプルサコワは慶應義塾大学にあるABR センターでの諸活動を概観する。岡原は自著『生の技法 家と施設を出て暮らす障害者の社会学』の映像化やパフォーマンスアートとしての再帰的な表現を試みてきており、それらについてプレゼンする。ほかにフロアには霜田の授業履修者にも来てもらい、社会学をパフォーマンスアートとして表現することを参加者全員で議論したい。議論では、パフォーマンスアートに限らず、諸々のアートも扱う。