基本情報

学位
博士(工学)

J-GLOBAL ID
201401014483338782
researchmap会員ID
B000236747

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専門分野:
雪氷学、寒冷地工学、道路雪氷、気象、気候変動、衛星リモートセンシング、積雪と海氷観測
研究内容:

極域における陸域積雪の融解・再凍結(例えば、積雪の内部状況や構造など)が、気候変動や生物・生態系へに与える影響を調べています。極地の現地観測に加えて、衛星リモートセンシングデータの解析、融解検知の手法やアルゴリズムの開発、室内実験、気象データ解析を組み合わせた、多角的な観点から極域における温暖化の現状解読を目指しています。
フェアバンクス‐北極海沿岸を結ぶ南北縦断積雪観測ラインを往復し、アラスカ内陸部の北方森林、ブルックス山脈、その北のツンドラ域での冬期積雪縦断観測をおこなった。縦断観測地域には、積雪監視カメラ、雪温度プロファイル、地温プロファイル、含水率計を設置し、積雪前の凍結、積雪と融解、消雪後の地表面の含水率変化の記録をおこなった。これらのデータは衛星搭載マイクロ波放射計による観測とあわせて、広域積雪・凍結、融解の観測を行っている。
さらに、南極縁辺部の雪氷観測実施し、融解を検出した。北極と南極の長期間の衛星データを収集・解析および可搬型マイクロは放射計を用いた現場観測データとの比較を行っている。その結果,北極域の積雪融解開始時期及び融解終了時期および積雪開始時期の広域特性が明らかになった。これらのデータは北極圏の高緯度・低緯度側地域の特徴と大陸の東西,ツンドラ,森林などの地域差を示す。南極では、夏季の縁辺部の融解が明らかになった。
北極・南極データアーカイブシステム(ADS)の活用のため,ADSより衛星データ抽出と解析を行い,数少ない現場観測と比較し北極全域の積雪・凍結、融解情報を取得している。また,現場観測に出かけて現地の可搬型マイクロは放射計によるデータを集めている。毎年数少ない現地データをより増やすため科研費応募するなど努力した結果第一歩を踏む準備ができた。現在ADSの機能である,データ可視化システムVISIONを利用し,衛星リモートセンシング・現場観測を通じて雪氷圏の環境モニタリング、雪氷・凍土の融解・凍結および積雪被覆の変動メカニズムの解明を目指した研究を行ってる.また、システム整備側とも積極的に意見交換している。
主な研究フィールドは北極圏全体と南極氷床および北海道です。