論文

2007年6月

岡山大学医学部・歯学部附属病院口腔外科(病態系)開設後24年間における入院患者の臨床統計的観察

岡山歯学会雑誌
  • 小山 貴弘
  • ,
  • 西山 明慶
  • ,
  • 立本 周司
  • ,
  • 岸本 晃治
  • ,
  • 塚本 剛一
  • ,
  • 吉濱 泰斗
  • ,
  • 志茂 剛
  • ,
  • 中山 周子
  • ,
  • 目瀬 浩
  • ,
  • 佐々木 朗

26
1
開始ページ
15
終了ページ
20
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
岡山歯学会

1982年4月〜2006年3月迄に、当口腔外科にて入院加療を行った患者のべ4521名について臨床統計的観察を行った。疾患別入院患者数は炎症21.8%、悪性腫瘍19.6%、嚢胞17.7%、変形・奇形12.1%、良性腫瘍・腫瘍類似疾患9.9%、外傷7.8%、抜釘・プレート除去のみ3.3%、唾液腺疾患2.4%、インプラント関連1.6%、腫瘍の術後再建のみを目的とした入院1.1%、その他2.8%であった。年度別の比較では、初年度入院患者は少なく、以後の10年間はほぼ横ばいであったが、1993年以降は増加に転じていた。疾患別では1995年頃より変形・奇形が増加し、また、1989年以降にそれまで減少傾向にあった炎症が増加に転じていた。性別入院患者数は男2373名、女2148名で、年度別では当初は有意に男性患者が多かったが、最近2年間は有意に女性が多くなっていた。年齢別にみると、10歳〜20歳台と50歳〜60歳台にピークがある二相性の分布を示した。全症例の平均入院日数は23.7日で、年度別でみると当初10年間は平均31.4日であったが徐々に減少し、最近10年間は平均18.9日となっていた。疾患別では悪性腫瘍の入院期間が著明に減少していた。

ID情報
  • ISSN : 0913-3941
  • 医中誌Web ID : 2007305706

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