共同研究・競争的資金等の研究課題

2012年4月 - 2015年3月

非帰結主義の論理を踏まえた消極的安楽死の是非に関する研究

文部科学省  科学研究費補助金(若手研究(B))  若手研究(B)

課題番号
24720002
体系的課題番号
JP24720002
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
4,550,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
1,050,000円
資金種別
競争的資金

終末期医療における延命措置の中止や差し控えといったいわゆる消極的安楽死の道徳的な是非について、行為の道徳的評価はその結果としてもたらされる状況の良し悪しのみによっては決まらないとする非帰結主義の立場にのっとって検討するタイプの議論の特徴を整理し、考察した。とりわけ、たとえ消極的安楽死が病人にとってより幸福な結果をもたらすとしても、それが病人が人格として備えている尊厳の価値を冒すなら、正当化できないとする主張について、妥当性を検討した。研究の結果、このような主張のなかには、さまざまな含意を慎重に精査しても、あきらかにおかしいとして否定することがかんたんにはできないものも含まれることが分かった。

リンク情報
URL
http://kaken.nii.ac.jp/d/p/24720002.ja.html
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-24720002
ID情報
  • 課題番号 : 24720002
  • 体系的課題番号 : JP24720002