共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

第二次大戦期ベトナムの日本語教育史研究―日本プロパガンダ誌を基礎史料として

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K00723
体系的課題番号
JP20K00723
配分額
(総額)
4,030,000円
(直接経費)
3,100,000円
(間接経費)
930,000円

本年度、本来であれば本研究の主たる資料『Tan A(新アジア)』の全巻を入手し、そのなかの日本語解説の内容目録作成の予定であったが、コロナ禍での渡航困難のために現調査ができず、いまだ入手できていない。
しかしながら、すでに入手済みの『Tan A』に、1943年5月以降の日本語解説「Tieng Nippon(ニッポン語)」を執筆したS.Kimura(キムラ)という日本語教師がいる。キムラは『Tan A』に日本語教育関係のエッセイや各号巻頭言なども時折執筆しており、これらについての翻訳は完了した。キムラは、1942(昭和17)年8月のハノイ大使府と東京の外務省とでやりとりされた電報によると、台湾総督府からサイゴンに日本語講師として派遣された木村繁雄書記だと推測できる。台湾の中央研究院臺灣史研究所の台湾総督府人事記録で「木村繁雄」が確認できるものの、履歴書関連の個人情報は台湾史研究所での閲覧のみであり、今後渡台し調査する必要がある。
一方、本研究の対象時期は第二次世界大戦期であるが、その時期の日本語教育と密接にかかわりのある戦後1950~70年代の「ベトナム共和国」における日本語教育史について、インタビュー調査を進め、共同研究により学会発表を行った。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K00723
ID情報
  • 課題番号 : 20K00723
  • 体系的課題番号 : JP20K00723

この研究課題の成果一覧

書籍等出版物

  1
  • 野世英水, 加藤斗規 (担当:共著, 範囲:第3部「日本語教育の目的論の変遷 および日本語教師の「分断」についての一考察」pp446-467)
    銀河書籍 2021年10月

講演・口頭発表等

  3