共同研究・競争的資金等の研究課題

2009年7月 - 2014年3月

地震波で診る地殻流体

日本学術振興会  科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)  新学術領域研究(研究領域提案型)

課題番号
21109002
体系的課題番号
JP21109002
配分額
(総額)
111,800,000円
(直接経費)
86,000,000円
(間接経費)
25,800,000円

宮城県の鳴子火山周辺で稠密な臨時地震観測を行い、顕著な地震波低速度域を発見した。この低速度域の直上では地震活動が活発であり、比抵抗や岩石実験から推定した弾性波速度との比較から、この低速度域の生成原因は主として水によるものと推定した。和歌山周辺で行った臨時観測からも同様の結果を得た。また、これらの低速度域が地震波の高減衰域にも対応していることを明らかにした。さらに、沈み込んだ海洋性プレート内部の地震波速度構造を詳細に調べ、地震活動の活発な領域において水が大量に存在している可能性が高いことも明らかにした。これらの結果はいずれも、沈み込み帯での地震発生に水が重要な役割を果たすことを示している。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PLANNED-21109002/21109002seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PLANNED-21109002
ID情報
  • 課題番号 : 21109002
  • 体系的課題番号 : JP21109002

この研究課題の成果一覧

受賞

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講演・口頭発表等

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