2009年7月 - 2014年3月
地震波で診る地殻流体
日本学術振興会 科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型) 新学術領域研究(研究領域提案型)
宮城県の鳴子火山周辺で稠密な臨時地震観測を行い、顕著な地震波低速度域を発見した。この低速度域の直上では地震活動が活発であり、比抵抗や岩石実験から推定した弾性波速度との比較から、この低速度域の生成原因は主として水によるものと推定した。和歌山周辺で行った臨時観測からも同様の結果を得た。また、これらの低速度域が地震波の高減衰域にも対応していることを明らかにした。さらに、沈み込んだ海洋性プレート内部の地震波速度構造を詳細に調べ、地震活動の活発な領域において水が大量に存在している可能性が高いことも明らかにした。これらの結果はいずれも、沈み込み帯での地震発生に水が重要な役割を果たすことを示している。
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- 課題番号 : 21109002
- 体系的課題番号 : JP21109002
この研究課題の成果一覧
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受賞
1-
2015年3月
講演・口頭発表等
1-
JAMSTEC横浜研究所 第188回公開セミナー 2015年3月21日 国立研究開発法人 海洋研究開発機構