共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2023年3月

仏教学デジタル知識基盤の継承と発展

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(A)

課題番号
19H00516
体系的課題番号
JP19H00516
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
44,330,000円
(直接経費)
34,100,000円
(間接経費)
10,230,000円

本研究は人文諸分野が参照可能なデジタル知識基盤を仏教学から提供し、デジタル時代における人文学のあらたな方法を実現する〈統合デジタル研究環境〉を構築することを目的とする。そのため、(1)テキストについての国際標準規格であるText Encoding Initiative Guidelines へ東アジア・日本のテキストの構造の特性を分析して反映させ、(2)画像について、International Image Interoperability Framework (IIIF)の利活用を深化させて仏教芸術作品をモデルに研究を進め、(3)文字について、ISO/WG2の国際っ標準規格へ大蔵経の外字の登録をすすめ、それを通して漢字コード化に対して学術界から貢献をする仕組みを堅実化してゆく。これを通して、事物、行為等の研究対象の相違と、思想、言語、歴史、行動等の研究方法の相違の双方が視野に入り、これらの相互作用から生まれる知識の多様性が、デジタル技術を通し効果的に保存され利用される多層的概念モデルを構築し、新大蔵経データベース(新SAT-DB)に実装して提供する。
本年度の特筆すべき成果は、日本とフランスの学士院における百年に及ぶ人文学分野の共同事業である、フランス語仏教辞典『法寶義林』Hobogirinの目録部のデジタル化を実現し、科研主催の国際シンポジウム及び、フランス学士院における公開講演会として、公開したことである。前者は、2021年11月27日に、後者は、2022年2月4日、Seance publique de l'Academie des Inscriptions et Belles-Lettresとして開催され、ジャン=ノエル・ロベール教授(フランス国立高等研究院)に基調講演を依頼した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19H00516
ID情報
  • 課題番号 : 19H00516
  • 体系的課題番号 : JP19H00516

この研究課題の成果一覧

論文

  5

MISC

  2

書籍等出版物

  3

講演・口頭発表等

  7