2016年3月
京都留守居研究覚書 ―藩邸・御用・縁家―
佛教大学大学院紀要文学研究科篇
- 巻
- 44
- 号
- 44
- 開始ページ
- 17
- 終了ページ
- 34
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 佛教大学大学院
本稿は、近世京都に於ける大名家の拠点・御用・縁家について、佛教大学図書館所蔵「新発田藩京都留守居役寺田家文書」を活用することで、それぞれの実相を検討するものである。この作業を通じて、近世京都で展開された公武関係について、理解を深める一助となることを目指す。検討の結果、次のことが明らかとなった。拠点をめぐっては、一般的な「京都藩邸」という画一的印象に対し、多種多様な様相の存在を指摘し、三つの類型を提示した。御用については、主に公家への使者勤や彼らに関する情報収集などが期待されたことを明らかにし、公武関係の中で極めて重要な位置を占めていたことを指摘した。縁家とは、婚姻関係で結ばれた姻族を指し、さらには姻族を通じて広がる血族の人びとをも含めることを究明した。京都留守居藩邸京都御用縁家新発田藩
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- ID情報
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- ISSN : 1883-3985
- CiNii Articles ID : 120005747349
- CiNii Books ID : AA12387923