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2019年3月

アジスロマイシンが奏効した小児ツツガムシ病の一例

鶴岡市立荘内病院医学雑誌
  • 幾瀬 樹
  • ,
  • 谷 知行
  • ,
  • 齋藤 なか
  • ,
  • 吉田 宏
  • ,
  • 齋藤 昭彦

29
開始ページ
21
終了ページ
25
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
鶴岡市立荘内病院

ツツガムシ病はダニ媒介感染症の代表的疾患であり、山形県での報告は多い。無治療では致死率が高く、テトラサイクリン系抗菌薬が第1選択薬として使われる。しかしながら、小児ではその治療薬の選択に苦慮することが多い。なぜなら8歳未満の小児では、テトラサイクリン系抗菌薬によって歯牙の色素沈着やエナメル質の形成不全といった永続的な副作用を生じる可能性があるからである。海外ではこの年齢層の小児に、アジスロマイシンでの治療が可能であると報告されている。今回我々は、5歳女児の小児ツツガムシ病患者にアジスロマイシンで治療をし、完治した症例を経験した。その適応について、今後国内でも検討が必要である。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0915-7670
  • 医中誌Web ID : 2019182959

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