2017年4月 - 2021年3月
シミュレーションと観測記録に基づく新たな広帯域地震動予測手法の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
平成31年度(令和元年度)は,関東地域のM6クラスの実地震および相模トラフの想定シナリオ地震を対象として,に対する地震動シミュレーションに関東地域の観測地震動記録から抽出される長周期と短周期の地震動特性の関係性を利用して,対象地震の広帯域地震動シミュレーションを行った.
提案手法は本来,観測記録の得られている地点でのみ長周期と短周期の地震動特性の経験的な関係性を利用して広帯域地震動予測が可能であり(これを方法Aとする),任意の地点での地震動予測への適用性が課題であった.
そこで,観測記録のない任意の地点での広帯域地震動を予測するために,関東地域の詳細な地震動予測のための地盤モデル(浅部深部統合地盤モデル;Senna et al. 2017)から得られる理論増幅率から導かれる長周期と短周期の振幅特性の関係性を用いて面的な広帯域地震動予測を行った(これを方法Bとする).
観測記録の得られている地点で,観測記録から導出する方法Aと地盤モデルから導出する方法Bによる広帯域予測地震動を比較し,多くの地点で両者が整合することを確認し記録の得られていない地点で方法Bを使うことの妥当性を示した.
ただし,方法Bは地盤モデルの精度に依存することに注意する必要がある.
提案手法は本来,観測記録の得られている地点でのみ長周期と短周期の地震動特性の経験的な関係性を利用して広帯域地震動予測が可能であり(これを方法Aとする),任意の地点での地震動予測への適用性が課題であった.
そこで,観測記録のない任意の地点での広帯域地震動を予測するために,関東地域の詳細な地震動予測のための地盤モデル(浅部深部統合地盤モデル;Senna et al. 2017)から得られる理論増幅率から導かれる長周期と短周期の振幅特性の関係性を用いて面的な広帯域地震動予測を行った(これを方法Bとする).
観測記録の得られている地点で,観測記録から導出する方法Aと地盤モデルから導出する方法Bによる広帯域予測地震動を比較し,多くの地点で両者が整合することを確認し記録の得られていない地点で方法Bを使うことの妥当性を示した.
ただし,方法Bは地盤モデルの精度に依存することに注意する必要がある.
- ID情報
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- 課題番号 : 17K13000
- 体系的課題番号 : JP17K13000