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2015年3月

仁淀川上流域におけるスギ・ヒノキ人工林での間伐および林分変化による下層植生への影響

高知県立森林技術センター研究報告
  • 深田 英久
  • ,
  • 徳久 潔
  • ,
  • 中西 麻美

39
開始ページ
83
終了ページ
110
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
高知県立森林技術センター

仁淀川上流域の標高640~910mの北向き斜面にあるスギ・ヒノキ人工林に調査プロットを設置し、間伐後概ね5年間の林分変化に伴う下層植生への影響を調査した。間伐前のRyはスギが0.82~1.00、ヒノキが0.69~0.96で、相対的にスギのRyが高かったが下層植生タイプの貧植生型を示す割合はスギが50%、ヒノキが100%であった。スギは材積間伐率が20%までの間伐によって貧植生および落葉木本型からより土壌保全効果の高い草本・地表植物型に移行したが、ヒノキは材積間伐率が20%以上必要であった。また材積間伐率が41%および45%のヒノキ間伐区では高木性広葉樹の樹高成長および植被率の増加がみられた。高知県内での間伐効果の持続期間を10年とした場合の材積間伐率はスギが15%程度、ヒノキが25%程度である。また、個体サイズのバラツキが大きい林分では下層間伐となることが多く、材積間伐率が本数比に比べて大きく低下する。現在、高知県の森林整備では概ね本数間伐率30%以上の間伐率とされているが、水土保全機能の増進または維持を目的とした場合は、ヒノキ林ではスギに比べて間伐強度を高く設定する必要性が考えられた。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005866699
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11455992
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/026816234
URL
http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010893244 本文へのリンクあり
ID情報
  • ISSN : 1348-6004
  • CiNii Articles ID : 120005866699
  • CiNii Books ID : AA11455992

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