MISC

2013年3月

森林土壌における窒素無機化の律速要因の解明

日本森林学会大会発表データベース
  • 藤井 一至
  • ,
  • 山田 高大
  • ,
  • 早川 智恵
  • ,
  • 中西 麻美
  • ,
  • 小野 賢二
  • ,
  • 舟川 晋也

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0
開始ページ
263
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11519/jfsc.124.0.808.0
出版者・発行元
THE JAPANESE FORESTRY SOCIETY

土壌中の窒素(N)無機化は物質循環・生産を担う重要なプロセスである。N無機化には脱重合、アミノ酸の吸収、アンモニア化成が含まれる。耕地では脱重合がN無機化を律速するが、森林土壌には異なる点も多いことから、律速要因を解析した。カゼイン、アミノ酸混合溶液、アルギニン溶液(140 mg N kg-1 soil)を岩手、京都、タイ7地点の表層土壌(0-10 cm)に添加し、60%圃場容水量・25℃条件で培養した。カゼイン添加土壌のK2SO4抽出N、アルギニン添加土壌の KCl抽出無機態Nの純増加速度を脱重合能、アンモニア化成能の指標とした。14Cアミノ酸分解試験では14Cアミノ酸濃度減少速度を測定した。脱重合能は強酸性土壌で高く、糸状菌活性も高かった。アミノ酸の消費速度はいずれの土壌でも高かった。アンモニア化成能は土壌C/N比が高いほど低下した。C/N比の低い土壌ではアンモニア化成が高く脱重合がN無機化を律速するが、C/N比の高い土壌では脱重合能がアンモニア化成能を上回った。森林土壌のN無機化速度には低pHでの脱重合の促進、高いC/N比によるアンモニア化成の抑制が影響することが示された。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11519/jfsc.124.0.808.0
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201302213063032920
CiNii Research
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282680683648128?lang=ja
URL
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005048983
ID情報
  • DOI : 10.11519/jfsc.124.0.808.0
  • ISSN : 1349-8517
  • J-Global ID : 201302213063032920
  • CiNii Articles ID : 130005048983
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000283889803
  • CiNii Research ID : 1390282680683648128

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