2005年8月
ヒノキ林化した都市近郊二次林における木本種の埋土種子と散布種子(<特集>第36回大会)
日本緑化工学会誌
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 31
- 号
- 1
- 開始ページ
- 3
- 終了ページ
- 8
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.7211/jjsrt.31.3
- 出版者・発行元
- 日本緑化工学会
ヒノキ林化した都市近郊二次林において, 植生を転換する際に重要となる埋土種子集団の潜在性を把握するために, 埋土種子とそれに影響を与える散布種子について調査を行った。調査の結果, ヒノキ林化した二次林の埋土種子集団には, アカマツと落葉広葉樹を主とする植生を形成する潜在性のあることが明らかとなり, 鳥類による種子供給は, 止まり木としての機能の高い樹木が存在しないところでは少ないと考えられた。現在のところ, 埋土種子集団にヒノキが鬱閉する以前の植生を復元する潜在性はあるが, 今後もヒノキの鬱閉した状態が継続し, ヒノキの下で止まり木となるような樹木が枯死するようなことになれば, 鳥類による種子供給が減少することを通じて, 埋土種子集団の組成が変化し, 潜在性が低下する可能性のあることが示唆された。
- リンク情報
-
- DOI
- https://doi.org/10.7211/jjsrt.31.3
- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110002952763
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10130633
- ID情報
-
- DOI : 10.7211/jjsrt.31.3
- ISSN : 0916-7439
- CiNii Articles ID : 110002952763
- CiNii Books ID : AN10130633
- identifiers.cinii_nr_id : 1000060273497