MISC

2009年10月

小児科外来での経口補水療法の有用性の検討(ERトヨタでの経口補水療法導入へ向けて)

トヨタ医報
  • 細野 治樹
  • 宮尾 大樹
  • 浅野 孝基
  • 野坂 宜之
  • 河野 好彦
  • 会津 研二
  • 清水 聖子
  • 藤巻 英彦
  • 原 紳也
  • 木戸 真二
  • 岡田 純一
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19
開始ページ
35
終了ページ
40
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
トヨタ自動車(株)トヨタ記念病院

2008年9月〜12月に当院小児科外来を受診した胃腸炎症状を伴う児のうち軽度〜中等度の脱水症と診断された症例に経口補水液OS-1(大塚製薬工場)を提供し、その後、患児の保護者に対して経口補水療法(以下ORT)に関するアンケートを行った。また、当院の救急外来であるERトヨタでのORT導入に向けて文献的検討を行った。アンケート(回答者13名)の結果、「患児がOS-1を飲むことができたか?」という質問に対して「できた」と答えたのは11名(84%)であった。OS-1を飲んだ後の児の変化について尋ねた質問に対しては、回答のあった12名中5名(42%)が「よくなった」と答えた。「OS-1を今後も使用したいか?」という質問には11名(84%)が「使用したい」と回答した。文献的検討の結果、ORTの導入は患児や保護者に利点があるだけでなく医療者側の負担軽減にも役立つことが示唆された。

ID情報
  • ISSN : 1343-9685
  • 医中誌Web ID : 2010064432

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