共同研究・競争的資金等の研究課題

2012年 - 2013年

操作力情報の可視化とその特性評価

日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費  特別研究員奨励費

課題番号
12J06557
体系的課題番号
JP12J06557
配分額
(総額)
2,000,000円
(直接経費)
2,000,000円

作業者の身体負荷を正確に推定するため, 人がものに対してどのような操作力を発揮したか, という操作力情報を正しく抽出することが必要となる. 本研究では, 操作力データから操作特性を抽出するための波形解析手法と, 抽出した操作特性をわかりやすく表現する可視化手法をそれぞれ提案することを目的とした. 平成25年度は, ウェーブレット変換を用いた波形解析システムの構築と, 操作力特性を直感的にわかりやすくシステム上で表現する手法について検討した.
本年度では, はじめにプッシュスイッチの押し操作力に着目し, スイッチの高さと設置面の角度が変わった際の操作力を計測した. そして, ウェーブレット変換を用いて元の信号を複数の周波数帯域に分解し, 低周波数帯にある人の操作力成分を抽出することで波形の平滑化を行った, この手法の効果を検証するため, 本手法と従来の平滑化手法による違いを比較した結果, 本研究で提案したウェーブレット変換を用いたフィルタは, 操作力波形のピーク部分における減衰が従来手法より小さく, また操作時間の変化もなかった. このことから, 本手法は操作力波形のノイズ除去に適していることを示した. この成果は, 当初の計画通り学会誌に掲載された.
また操作力情報の可視化手法として, 操作力ベクトルの頂点間を結んだ多角形を作図し, それを人体CADモデルと共に可視化する手法を提案した. 本年度は, 生データの他に, ウェーブレット変換により平滑化された波形を図示し, 結果のわかりやすさを比較した. その結果, 生データを提示したものに比べ, 平滑化後の図形のほうが, ノイズが軽減されたことで操作力の変化の様子がわかりやすくなることが示された. このことから, 波形の平滑化と可視化手法を組み合わせることで, 操作力情報の理解が促されることが示された.

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-12J06557
ID情報
  • 課題番号 : 12J06557
  • 体系的課題番号 : JP12J06557