2014年4月 - 2017年3月
EBウイルス陽性胃がんの発生に関わるピロリ菌の作用の研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
ピロリ菌は胃がんの発生に働く。一方、EBウイルス(EBV)も10%程度の胃がんの発生に関与している。それぞれの微生物は、胃がんの発生において別個に働くと考えられてきたが、EBV陽性胃がんの周囲に、ピロリ菌感染による萎縮性胃炎がしばしば認められる。これより、EBV陽性胃がんの形成に、ピロリ菌が協働している可能性が考えられた。そこで、胃上皮細胞を用いてピロリ菌感染によるEBV感染状態の変化を解析した。
ピロリ菌のLPSが胃上皮細胞の自然免疫応答を撹乱し、感染細胞でのEBVの増殖を促した。ピロリ菌とEBVの二重感染が宿主細胞のシグナル応答を変化させ、EBV関連胃がんの発生を促進すると考えられた。
ピロリ菌のLPSが胃上皮細胞の自然免疫応答を撹乱し、感染細胞でのEBVの増殖を促した。ピロリ菌とEBVの二重感染が宿主細胞のシグナル応答を変化させ、EBV関連胃がんの発生を促進すると考えられた。
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- 課題番号 : 26460546
- 体系的課題番号 : JP26460546
この研究課題の成果一覧
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講演・口頭発表等
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第74回日本細菌学会中国・四国支部総会 2021年10月9日
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第80回日本癌学会学術総会 2021年10月2日